ハウジングにはシリカゲルを忘れずに!おすすめのシリカゲルも紹介!!

ダイビングにハマってくるとカメラを持ちたくなる。

ダイビングの魅力の一つが、海の中で撮る写真や動画です。

自分が潜った海の記録を残せるカメラは魅力的!

 

カメラを使い始めると、気になるのがシリカゲルの使い方です。

ハウジングの中に入れるシリカゲルって、どんなのがいい?

シリカゲルを入れる意味あるの?

 

たまに、こんな方がいます。

 

「シリカゲルは新品を買うべき(`・ω・´)シャキーン」

これが一番ヤバい。新しいからよいってわけじゃないんですよっ!

 

「シリカゲルは純正じゃないとだめ(`・ω・´)シャキーン」

本当にそうなの?

 

今回はシリカゲルについてのお話です。

ハタ

学生時代から社会人の今でも化学にどっぷり浸かっている私が、シリカゲルについて解説するよ~!

 

この記事を読んでほしい方
  • シリカゲルを入れる目的が知りたい方
  • 買ったときに付いてたシリカゲルが無くなって、次はどうしたらよいか悩んでいる方
  • シリカゲルの再利用方法が知りたい方
  • シリカゲルを再利用してコストを抑えたい方

 

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目次

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シリカゲルとは何か?

そもそもシリカゲルってなに?おいしいの?

そう思う方も多いはず。

まずはそこから解説しましょう。

 

シリカゲルの定義と特性

シリカゲルの主成分は二酸化ケイ素。

二酸化ケイ素でできている物の代表は水晶。その他にもシリコーンなどがあります。

 

水晶とシリコーン、シリカゲルって見た目全然違うやん!って思いますよね。

世の中には同じ主成分でも元素レベルの構造の違いで全く違ったものになるんですよ。

その代表例が、鉛筆の芯とダイヤモンド。どちらも炭素のみでできているのに形も価値も全然違う。

不思議ですよね~

 

シリカゲルは水晶と異なり、微細な粒子の穴が開いています。

その穴に空気中の水(水蒸気)が結合することで、湿気取りの役割を果たします

 

カメラは精密機器なので、水や湿気は大敵。

このシリカゲルを使うことで、ハウジング内の湿気や結露から機材や写真を保護します。

 

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シリカゲルの働きと重要性

ハウジングの中でのシリカゲルの役割です。

 

ハウジング内の湿気や結露

ハウジング内の湿気は、写真や機材に悪影響を与えます。

 

湿気がカメラやレンズに侵入すると、写真のクリアさや色合いに影響を与えます。

また、カメラは電子機器なので、水は大敵。

TG-6のように防水カメラならリスクはかなり低いですが、ミラーレスなどはカメラ本体に損傷を与える可能性があります。

ハタ

防塵防滴の付いたミラーレス、いいお値段ですよね。。

 

シリカゲルが湿気を吸収する

ハウジングは中を完全に密閉して、外部から水が入らないようにするもの。

外部から水が入らないということは、中にある水や湿気も外に出ないということです。

 

水なら目に見えますが、湿気は目に見えない。

シリカゲルは目に見えない湿気を吸い取る働きがあります。

その働きでハウジングの中を適切な湿度に保つことができます。

 

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シリカゲルの使用方法

ハウジング内への正しい配置方法の説明

シリカゲルをハウジング内に配置する際は、効果的な位置に配置することが重要です。

TG-6をはじめ、Olympusのハウジングは、ハウジングの底にシリカゲルを入れる隙間があります。

 

オリンパスの商品として売っている物はこちら。

Amazonが安いことが多いです。

 

シリカゲルの交換頻度や管理方法のアドバイス

シリカゲルは使用後に湿気を吸収するため、一定期間で交換する必要があります。

 

パッケージの指示に従い、定期的な交換を行いましょう。

使用後のシリカゲルは湿気を吸わないように密閉容器に入れて保管することが重要です。

 

新品でも保管状態で大きく変わってきます。

買ったままの状態で放置してあれば、シリカゲルはどんどん使えなくなっていきますよ。

ハタ

店にずっと置いてあるものは吸湿してるよね、間違いなく。。。

 

シリカゲルの保管方法

シリカゲルは長期間保管できる?

シリカゲルを長期間保管する際には、密閉容器を使用して外部からの湿気を遮断しましょう。また、湿度が少ない場所に置くことも有効です。

 

1つ目の密閉というとすぐに思いつくのはジップロック

数か月程度であれば、ジップロックでもよいと思います。

ハタ

ジップロック内の空気は抜いておこうね

 

ジップロックはポリエチレン製。

ポリエチレンは液体は通さないけど気体は透過します。専門用語でいうと、ポリエチレンはガスバリア性がない。

水蒸気は気体なので、長期間置いておくと空気中の水蒸気を吸ってしまうんです。

 

理想は空気を遮断する容器を準備するのはなかなか難しい。

ジップロックから空気を抜いておけば、ジップロックでもすぐに使えなくなることはないでしょう。

ということは、空気が動かない袋であればジップロックでなくてもよいということですね。

 

2つ目の湿度が少ない場所の代表が冷蔵庫。

冷蔵庫は湿度が20~50%に保たれているので、梅雨の時期でも安定しています。(高湿度機能が付いた冷蔵庫を除く)

シリカゲルが入ったジップロックを冷蔵庫に入れておくことで、シリカゲルの劣化を抑えることができます。

 

おすすめの保管方法

シリカゲルを保管すべき方法は、やはり湿気を吸わない、湿気を通さない方法が一番でしょう。

 

湿気を通さない袋で、安価で手に入れられるのはアルミパウチ。

 

アルミパウチはポテチとかに使われている銀色のと同じ材質です。

アルミ蒸着という方法で作られたアルミパウチは、表面がアルミコートされているので、湿気を通しません。

ハタ

だからポテチには乾燥剤が入っていないんだよ~~

 

注意!使用前と使用中のシリカゲルを一緒に保管しない

使用中のシリカゲルと未使用のシリカゲルを同伴するのはやめましょう。

 

シリカゲル同士で湿気を交換して平均化してしまいます。

結果、どちらも中途半端な使用状態になってしまいます。

 

シリカゲルの再利用方法

シリカゲルの再生方法

シリカゲルが水を吸うのは可逆反応。

つまり、水を吸うこともできるし吐き出すこともできるということ。

そのため、シリカゲルが十分すぎるほど水を吸ってしまったら、再生することができます。

 

再生の仕方は簡単、使用済みのシリカゲルを電子レンジでチンするだけ。

お皿に置いてもよいですし、直置きでも問題なし。

500Wで10~30秒単位を何度も繰り返しましょう。

最初は外袋が結露したり、湿ってきたりするはず。

水が出てこなくなったら再生完了です。

 

シリカゲル再生時の注意事項

なぜ電子レンジでチンするかというと、シリカゲルが吸着している水を蒸発させるため。

 

水はシリカゲルに水素結合という方法でくっついています。

水素結合でくっついた水は簡単にはシリカゲルから外れませんが、電子レンジで温めると水素結合が切れてシリカゲルから水が出てきます。

その水を蒸発させることで、シリカゲルから水が無くなるという仕組みなのですが、電子レンジで少量の水を蒸発させるのはちょっと強い。

 

長い時間電子レンジでチンすると電子レンジ本体を痛めてしまうので、注意が必要です。

ハタ

3個以下のシリカゲルをチンするときは、長くても20秒くらいにしようね

 

また、シリカゲルによっては陽の当たるところに置くという方法もあります。

しかし、カメラの湿気取りに使うシリカゲルは陽の当たるところに置いても再生しないので、天日干しはやめておきましょう。

 

シリカゲル以外のハウジングの注意点

シリカゲルの使用はダイビング中の湿気対策に効果的。

でも、それ以上にハウジングのメンテナンスや定期的な点検も欠かせません。

 

例えば、使用後はハウジングを清掃し、水や塩分の付着を防ぐことはとても重要です。

海から帰ってきたら、必ず塩抜きをしましょう。

塩抜きをした後は、長い間水に浸けておくのではなく、さっと水をふき取ると塩噛みのリスクが減りますよ。

 

また、ハウジングのゴムパーツやOリングなどの状態を定期的に確認し、必要ならば交換しましょう。

Oリングは使用しないときはグリスを塗っておくなどしっかりとメンテナンスしておけば、10年でも使えます。

 

こういったメンテナンスによって、水中で活躍するシリカゲルの効果を最大限に引き出すことができます。

 

シリカゲルの選び方(コストを抑えたい方向け)

ここからは、カメラに慣れてきた方、コストを抑えたい方向けに、私が実践している方法です。

 

ハウジングに入れるシリカゲル、メーカーで売っている物しか使えないの?

よくこういう質問を受けます。

 

私はこう言います。

ハタ

適切なシリカゲルなら、何使ってもいいんだよ♪

 

次はどんなのが適切ってどんなの?という質問が。。

当たり前ですよね。

じゃあ、どのようなシリカゲルが適切なのかを解説します。

 

ポイントは2つ。

1つはシリカゲル自体の種類。もう1つはシリカゲルの形状。ただそれだけです。

大切なポイントは2つしかないので、解説を読んで理解しちゃいましょう。

 

シリカゲルはA型を選べ!

シリカゲルは大きく分けて「A型」と「B型」の2つの種類があります。

吸湿量は多くないけど低湿度まで湿気(水蒸気)を取り続けるA型、吸湿量は多いけど湿度40~60%くらいまでしか下がらないB型。

 

吸湿量と吸湿率を示したこちらのグラフをご覧ください。(引用ー東海化学工業所)

A型はどんな湿度でも10~30%の吸湿率があるのに対して、B型は80%を超えると吸湿能力が強い。

 

B型の特徴として、湿度が一定以上下がるときは、シリカゲルが保持している水を放出すること。

この機能があるから、B型シリカゲルは「調湿機能がある」と言われたりします。

ハウジング内を調湿する必要はなく、除湿だけが欲しい。精密機器は一般的にA型が適しています。

そのため、A型シリカゲルが適しています。

(例えば住環境は除湿し過ぎても困るので、B型が好まれます)

 

サイズや形状を考慮

Olympus TG-6のようにコンデジから、Canon EOSR6のようなフルサイズ一眼などカメラが違えばハウジングの大きさは様々。

ハウジングの形に合ったものにしないといけません。

多くのカメラは、ハウジングの底の部分にシリカゲルを入れるポケットが準備されています。

 

画像はTG-6。

 

こういったポケットに収まるならどんなサイズでもOKです。

ハタ

操作できなくなるので、ボタンがあるところには入れないでね♪

 

重さでいうと、1個1~2gのシリカゲルであれば問題なく入るでしょう。

 

おすすめのシリカゲルは?

私が利用しているシリカゲルをご紹介します。

写真左側です。

 

A型のシリカゲルで1個1g。食品用に大量に入っていて安い。

青色のビーズ、塩化コバルトのシリカゲル入り。

塩化コバルトは水分があると青→ピンクに代わる性質があるので、吸湿しているかしていないかが一目で分かります。

ハタ

レンチンで再生できたかどうかもわかるよ♪

 

この商品の欠点は、食品用途なので長方形ではなく正方形に近いこと。

四角い形だと、下の写真のようにOリングに噛んでしまう恐れがあります。

 

そこで右側のように上の部分をセロハンテープで貼って、長方形にしています。

ハタ

これで形もばっちり!

 

あとは、実際に使用する前に5個くらいを20秒×3回レンチン。

自宅で保管しているだけで吸湿してますからね。

レンチンしたシリカゲルは、2個をハウジング、残りは予備でアルミパウチへ入れてます。

 

興味がある方はお試しください。

購入した商品はこちら。1個10円以下、だいたいAmazonが安いです。

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Olympusが売っているシリカゲル5個分で100個買えますよ。

 

シリカゲルは簡単に再生するので、数回は使って、もういいかなとなったらゴミ箱へ。

1個100円だとなかなかのコストですが、1個5円ならそんなに痛くない笑

 

まとめ

シリカゲルの特性や使い方、再利用方法、お得なシリカゲルについて解説しました。

シリカゲルは水を吸わせるためと思っている方がいますが、一番の目的はハウジング内で期待になっている水蒸気(湿気、湿度)を取り除くこと。

 

ハウジングに水が入っているだけでは、カメラ内はあまり曇りません。

ハウジングの空気中の水蒸気が急激に冷やされて結露するのが最も多いです。

 

たいていの場合は、水中より陸上のほうが温かくて、海に入ると冷やされる。

夏に氷水のコップの外側が汗をかくのと近いです。

 

ハウジングに入っている空気中の水蒸気を無くすのは不可能なので、ハウジングにシリカゲルを入れる。

シリカゲルを入れなくても曇らないかもしれないけど、入れておけば曇るリスクが少しでも減りますよ。

 

お読みいただきありがとうございました。

シリカゲルの使い方、少しはわかったかな。

これからも楽しいダイビングを!

 

 

ダイビングで使うマスク、何がいい?

マスクの種類や人気のマスクをご紹介します。

 

 

シリカゲル何でもQ&A

ここからはシリカゲルに関することを質問形式で書いていきます。

質問があったら、ここに追記していきますね。

この記事にコメントを頂くのも歓迎です!

 

Q1.ハウジングに使うシリカゲルの寿命はどれくらい?

A1.シリカゲル自体の寿命は再生すれば半永久。というのは言い過ぎですが、10回程度の再生回数はどうってことないです。

 

シリカゲルが水に浸かった場合は残念ですが諦めてください。

逆に乾燥し過ぎると割れることがありますが、全く効果が無くなるということはありません。

通常のレベルであればシリカゲル自体の寿命を気にする必要はないです。

ハタ

私は30回以上再生して使ったよ♪

 

それよりも、シリカゲルを包んでいる包装紙(というのかな)が再生を繰り返すことで水を吸ってガサガサになってきます。

紙の包装紙だと硬くなったら破れる可能性があるので交換したほうが良いでしょう。

また、水を含んだまま保管していると、中の水がカビることもあります。そんな時は廃棄するしかないですね。

私も1つそれでダメになりました。

 

再生しなかったら、何回使えるのでしょうか。

それはどれくらい湿気を吸ったのかによるので、一概には難しい。

上で私がご紹介した青色になる乾燥剤を使うと、シリカゲルの状態が分かるのでおすすめです。

 

Q2.シリカゲルを忘れたらどうしたらいいの?

シリカゲルほど短時間で吸湿の効果が高いものはないのでシリカゲルが使われるのですが、もしうっかり持参するのを忘れたらどうするか。

 

まず1つめは湿度が高い場所でのハウジングの開け閉めは控えること。

安心なのはエアコンが効いた部屋。エアコンが効いていると湿度が50%を超えていることは少ないです。

晴れていれば、外でもよいと思います。

ハタ

間違っても濡れた手でカメラを触らないでね!

 

2つめは乾燥剤となるものを入れること。

例えば新聞紙とか乾燥剤としてなかなか効果が高い。でもダイビングのときに新聞紙は手元にないですよね。

綿(コットン)も乾燥剤になり得るのですが、麺の切れ端はないし、毛が出るものは水没リスクが高まるので避けたい。

 

私は試したことはないですが、割りばしとかつまようじとか、一定の効果があるはずです。

木は乾燥剤になるんですよ。しかも割と効果がある(はず)。

つまようじならランチのときの割りばしに付いてきますよね。え、昼まで待てない!?困った。。。

 

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