ダイビング旅行、飛行機手荷物の注意点とは?(国内線、国際線)

ダイビング旅行は荷物が多いです。

  • ダイビングで沖縄へ行くとき。
  • ダイビングでタイやフィリピンなど海外へ行くとき。

器材を預けてもよいのでしょうか。

 

車移動と異なり、飛行機を使う場合は手荷物や預け荷物に関する注意点が多い。

  • 持ち込めるもの、持ち込めないもの
  • 預けられるもの、預けられないもの

どっちなのかよくわからないですよね。

 

こんな話を良く聞きます。

ルールを知らなくて、船便になったからめっちゃ時間がかかったー!
1週間前に送ったのにダイビングに間に合わなかったー!

 

理由を聞けばなるほどねっていうルールが多いのですが、普段持ち歩かないダイビング器材を持っていくときはなかなかピンとこない。。。

飛行機への搭乗前にあたふたしなくてもよいように、飛行機に乗る前に勉強しておくと安心です。

 

このルールは荷物を事前に送るときも同様。

せっかくのダイビング旅行が楽しく潜れるように、ルールを把握して準備しましょう。

 

 

この記事では、ダイビング器材を自分で持っていくときの注意事項をまとめました。

荷物を送りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

 

世界最高峰の海、慶良間でダイビング。未体験の方はぜひ一度行ってみてください。

 

沖縄古宇利島沖に眠る日本最大の沈船USSエモンズ。

感動しますので、AOWを持っている方は一度行ってみてください。

 

目次

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預け荷物、機内持込み荷物の概要

預け荷物、機内持込み荷物を一覧表にまとめました。

国内線

機内持込み荷物とチェックインカウンターでの預け荷物。

一覧にまとめました。

 

特に注意が必要なのは赤マーカーしましたのでご確認ください。

持ち物 機内持込み荷物 預け荷物
タンク(ボンベ) × ×
マスク/シュノーケル/フィン
レギュレータ
BCD
水中ナイフ ×
カメラ本体
カメラバッテリー(本体内蔵)
カメラバッテリー(予備) ×
ハウジング
ストロボ/水中ライト
ストロボ/水中ライト用バッテリー ×
リチウムイオン電池(160Whを超える) × ×
リチウムイオン電池(160Wh以下) ×
六角レンチ(15cm以上) ×
液体類(お茶など)
度数70%以上のお酒 × ×
化粧水など液体の化粧品(スプレー缶含む)

 

注意が必要なのは、水中ナイフリチウムイオン電池六角レンチです。

 

国際線

国際線は、基本的に国内線と同じです。

国内線と異なるのは、リチウム電池に個数制限があるのと、液体類の持ち込み(100mLまで)です

 

持ち物 機内持込み荷物 預け荷物
タンク(ボンベ) × ×
マスク/シュノーケル/フィン
レギュレータ
BCD
水中ナイフ ×
カメラ本体
カメラバッテリー(本体)
カメラバッテリー(予備) ×
ハウジング
ストロボ/水中ライト
ストロボ/水中ライト用バッテリー ×
リチウムイオン電池(160Whを超える) × ×
リチウムイオン電池(100~160Wh) 2個まで ×
リチウムイオン電池(100Wh以下) ×
六角レンチ(15cm以上) ×
液体類(お茶など)100mL以下
液体類(お茶など)100mL以上 ×
度数70%を超えるお酒 × ×
化粧水など液体の化粧品(スプレー缶含む)

 

もう少し細かいところでは、機内持込みできない手荷物がある場合、国内線では戻って荷物を預けてくるということができるのですが、国際線では基本廃棄になります。

ハタ

ここで涙する方が多いので、ご注意ください!

 

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預け荷物、機内持込み荷物を解説(国内線/国際線)

ここからは、預け荷物を詳しく見ていきましょう。

 

タンク(ボンベ)

タンクは飛行機への持ち込みが禁止です(医療用ボンベを除く)。

まぁさすがにタンクを持って沖縄へ行く方はいないと思いますが、一般の方にはダイビング=酸素ボンベだと思っている方が多い。

「タンクは持っていない」ことを敢えて記載するのが親切です

 

マスク/シュノーケル/フィン、レギュレータ、BCD

マスク/シュノーケル/フィン、レギュレータ、BCDは、機内持込み荷物、預け荷物共に問題ありません。

重い荷物は、預け荷物にするのが一般的です。

 

レギュレータは破損が気になる、という方がいらっしゃいます。

購入な機材ですが割れ物ではないので、1stステージをスーツやタオルなどにくるんでおけば問題ないでしょう。

2ndステージはそんなに柔な構造ではありません。

 

どうしても気になる、という方は、機内持込みしましょう。

 

水中ナイフ

水中ナイフは、普通に刃物ですので危険物です。

例外なく機内持込みが認められませんので、必ず預け荷物に入れるようにしましょう。

 

カメラ

ダイバーが持ち込むカメラ。

カメラ本体は、手荷物が原則。

精密機器に当たるので、JALやANAのHPではパソコンと同様に機内持ち込みを推奨しています。

ハタ

破損の補償なしでよければ、預け荷物へ入れることはできますよ

 

バッテリーはほとんどがリチウムイオン電池なので、預けることは不可。機内持込みとなります。

本体とセットで付いていたバッテリーは本体に入れたままでOK。

下の写真のように、本体とバッテリーを分ける必要はありません

 

一方で、予備バッテリーは単体として判定して確認されます。

すぐに取り出せるようにジッパーなどに入れて持っていくとよいでしょう。

 

リチウムイオン電池の要領に関する解説は、下のリチウムイオン電池の項をご覧ください。

 

カメラのハウジングは預け荷物でもOK。

預け/機内持込みに関係なく、密閉した状態で上空へ持っていくと内圧が下がり、蓋が空きにくくなることがあります。注意してくださいね。

ハタ

蓋をあけたままかパッキンを外して持ち込むのが理想だけど、私はそこまでしたことないです。。

 

ストロボ/水中ライト

ストロボ及び水中ライトは、預け荷物でも機内持込み荷物でもOK。

重いことを考えると預け荷物が妥当だと思います。

 

注意点として、リチウムイオン電池は必ず外して預けましょう。

預け時のX線検査で、必ず「外してください」と言われます。

また、機内持込み時のX線検査でも外してからの再検査となります。

ここはシビアにチェックされますので、忘れずに外しましょう

 

リチウムイオン電池

リチウムイオン電池は過去に不良電池で火災事件があったことから、持込み制限が厳しくなっています。

以下の表のように持込み制限となっています。

国内線 国際線
100Wh以下
(27027mAh以下)
機内持込み可/預け不可 機内持込み可/預け不可
100~160Wh
(27027~43243mAh)
機内持込み可/預け不可 機内持込み2個可/預け不可
160Whを超える
(43243mAhを超える)
機内持込みも預けも不可 機内持込みも預けも不可

 

国内での一般的な表記は充電容量(mAh)で表記されています。

航空業界での国際規格としてはワット時定格量(Wh)とわかりにくいので、換算しました。

モバイルバッテリーなら5000mAhとか10000mAhとか。

一般的なモバイルバッテリーなら大丈夫ですね。

 

例えば、私が良く使っているAnkerのモバイルバッテリーは10000mAh。

これは機内持込み荷物○、預け荷物✖です。

 

ストロボやライトに使われる18650リチウムイオン電池は3800mAh以下。特に問題ありません。

何本持っていてもOKですが、必ず機内持込み荷物としましょう。

 

六角レンチ(工具)

地味に引っかかることがあるのが六角レンチ。

六角レンチは工具の扱いですので、持込み制限の対象品です。

ハタ

私も何度か確認されたことがあります。

 

15cm以上の場合は、機内への持ち込み不可。

なぜ15cm以上だとだめなのかは不明ですが、国交省HPの危険物の代表例が明記されています。

 

15cm以内であれば機内持込み可能ですが、X線検査だけではサイズが分からない。

荷物から出してX線検査を行うと効率が良いでしょう。

少なくともすぐに取り出せるようにしておくことが大切です。

 

詳しくは国交省のサイトをご確認ください。

国際的なルールに基づき設定している航空法及び関係規則をもとに記載しております。
工具類(レンチ):長さ15cm以下のものは持込可能

機内持込み・お預け手荷物における危険物の代表例

 

液体類(お茶やビールなど)

国内線の液体類の機内持込みは、特に制限がありません。

未開封だと確認できればそれで終わりですし、開封済みの場合は追加検査を行うか一口飲むかの確認です。

 

一方、国際線の液体類の持込みは厳しい。

100mLを超える場合は一切機内へ持ち込むことができません。

購入なワインを買って、心配だから機内へ持ち込もうとしたら捨てられた、という話を良く聞きますのでご注意ください。

 

度数70%を超えるお酒

お酒でも度数70%を超える場合は危険物としてのアルコールに分類されます。

確かに引火するから当然危険物ですね。

 

日本で最も度数の高い与那国島の泡盛でも60%程度なので、国内線で持ち込む方はほぼいないと思いますが、海外でウオッカを持っていく方などは注意してください。

 

化粧水など液体の化粧品(スプレー缶含む)

ヘアスプレーなどはガスが儒点されています。

持ち込んでも大丈夫なのかと不安になりますが、こちらはいずれも持込みOK。

危険物ではない、という判定です。

 

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荷物を預けるときの基本中の基本を忘れないで!!

機内持込み荷物と預け荷物。

ルールが分かりにくくてとても難しいですよね。

なにが難しいかって、ルールに書かれている用語と自分が普段使っている言葉が違うこと

なんとなくOKだけど、ほんとにOK?とか。

 

それをこの記事でまとめているのですが、その前に発送に関してとても大切なことがあります。

それは、

「運送業者さんはダイビング器材をよく知らない」ということ。

 

ダイビング器材って通常使わない言葉がたくさん。

例えば、タンクはボンベ、マスクはゴーグルというと伝わりやすい。

それ以外にも、レギュレーターやBCDなんて、一般人には何それ?って感じです。

 

そして次に思うこと。

「どーせわからないのに、書いても意味あるの??」

実は書いてあっても何が何なのかがわからないので、ぶっちゃけほとんど意味はありません。

 

じゃあ何も書かなくてもよいかというとそうではなく。

運んでくれる相手の身になって考えましょう

 

20kgの中身がよくわからない荷物、中身が一式でまとめられている場合と細かく書いてある場合。

どちらが安心できると思いますか。

 

品物の書き方はどちら?

書き方①
ダイビング器材一式

書き方②
マスク、シュノーケル、フィン、レギュレータ、BCD、ウエットスーツ、グローブ、シューズ
*ボンベなし、リチウムイオン電池なし

 

配送業者にとって大切なことは、何が入っていて何が入っていないのかがわかること

特に危険物が入っていないかどうかは重要です。

航空機に危険物を載せてしまったら、運送業者の責任になりかねない。万が一不測の事態があった場合を考えると、これは回避したい。

②のように、入っていてはいけないものが入っていないと明記してあると、持ち主は理解している気がして少し安心できます。

 

こうやって考えると、多少手間でも丁寧に書いたほうが良いことが分かりますね。

ハタ

こちらとしても、安心して確実に荷物を届けてほしいよね

 

ダイビング旅行の荷物まとめ

飛行機で行くダイビング旅行について、飛行機に荷物を持ち込むときのルールについてまとめました。

 

意外とわかりにくいルールに見えますが、基本的な考えは「安全か安全じゃないか」だけ。

実は意外とシンプルです。

 

でも初めてだったり普段持たない荷物は迷いますよね。

事前にルールを知っておいて、搭乗時に慌てなくても済むようにしましょう。

 

沖縄に行くとき、気になるのが海水温。

沖縄の海って暑いかな、寒いかな。迷ったから過去のデータを確認するのが良いです。

39年分のデータから予想をまとめました。

 

ダイビング旅行は荷物が多い。

気を付けて持っていきましょう。

荷物はチェックリストを作るとよいです。

ダウンロードして使えるエクセルシートを作成しましたのでご活用ください。

 

 

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