ダイビング未経験者でも聞いたことがある、一度は行きたい国内ダイビング憧れの海、慶良間諸島。
ダイバーに人気の慶良間でダイビングしたいけど、初めてのところは不安。
いつも都内のショップに伊豆へ連れて行ってもらうダイビングしたことないけど大丈夫?
安心してください!
どのダイバーもみんな一度は初めてのケラマを体験していますし、初めましての方大歓迎なのが慶良間です。
この記事では、慶良間諸島でのダイビングについて解説します。
以下のような方におすすめの記事です。
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- 慶良間ってよく聞くけど、どんなところなの?
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- 慶良間はどうやって行く?
- 慶良間はドリフトダイビングなの?
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- 初心者でも行ける?
まだ行ったことがない方にとって、「世界的に有名なケラマ」と言われても未知の世界。
本島から初めて慶良間でダイビングをする方に向けて解説します。
ダイビングの荷物に加えて、3泊以上の旅行でもあるので、荷物が多い。
忘れ物をしないように、チェックシートを使いましょう。
ダウンロードして簡単に使えるチェックシートを作成しましたのでご利用ください。
目次
慶良間でのダイビング要点まとめ
まだ慶良間に行ったことのない方のために、慶良間のダイビングスタイルをまとめました。
まとめたといっても、ショップによってスタイルは様々。
慶良間に滞在 | 那覇から遠征 | 慶良間外洋 | |
宿泊地 | 慶良間諸島 | 那覇~北谷 | 那覇~北谷 |
スタイル | アンカリング | アンカリング~緩いドリフト | 緩い~激しいドリフト |
休息時間 | 1本ごとに戻る | 船上 | 船上 |
主なポイント | 慶良間全般(主に内海) | 慶良間全般(主に内海以外) | 下曽根、ウチザン、男岩、など |
見られるもの | 群れ | 群れ | サンゴ、大物 |
ポイントの状況 | サンゴ、砂地 | サンゴ | 大きな根、中層 |
おすすめ ミューフィン |
ミュー、ハードミュー | ミュー、ハードミュー、ワープ | ハードミュー、ワープ、バラクーダ |
ダイビングレベル | 初心者、初級者、 中級者、上級者 |
初心者、初級者、 中級者 |
初級者、 中級者、上級者 |
必要スキル (OWに加えて) |
なし | なし | フリー潜航 |
ここでは、初心者、初級者、中級者、上級者を以下としました。
本数よりも、ダイビング中のスキルをご確認ください。
ダイビング中のスキル | タンク本数(目安) | |
初心者 |
|
~20本 |
初級者 |
|
~50本 |
中級者 |
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50本~ |
上級者 |
|
50本~ |
この表とはスタイルが異なるショップもたくさんあります。
もしやりたいことがある場合は、予約時にショップへ確認しましょう。
慶良間は日差しが強い!
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おすすめのマスクをまとめました。
慶良間諸島ってどんなところ?
名前だけは耳にしたことがある慶良間諸島。
慶良間諸島は、沖縄県那覇市の西方約40kmの地点に位置する、大小30余りの島々と数多くの岩礁からなる島しょ群。
平成26年3月5日(サンゴの日)に31番目の国立公園として指定されました。
慶良間諸島国立公園に指定されたのは、最も大きい渡嘉敷島や座間味島、阿嘉島に加えてナガンヌ島(前島)も含まれています。
慶良間をもう少し拡大。
丸の中で、左にあるのがいわゆる慶良間諸島。ナガンヌ島は丸の中の右上にある島。沖縄本島からかなり近いですね。
10年以上前はダイビングツアーで「チービシ」と呼ばれていました。
慶良間諸島国立公園に指定されたことで、最近では慶良間(チービシ)と書かれています。
チービシも慶良間の一つですが、かなり沖縄本島寄り。
ダイビングの日程もスタイルも大きく異なるので、この記事でいう慶良間とは渡嘉敷島、座間味島、阿嘉島及びその周辺を指すことにします。
慶良間諸島のダイビングスタイルを解説
ダイビングスタイルをの前に、基本的なことをおさらいしましょう。
慶良間諸島でのダイビングはドリフト?
よく聞かれますが、正解でもあり不正解でもあります。
なぜなら、慶良間は広いのでドリフトポイントもあれば、アンカリングするポイントもあるからです。
ドリフトとアンカリング
慶良間のダイビングスタイルを知る前に、まずはボートダイビングをおさらいしましょう。
ドリフトとアンカリング。2つのボートダイビングの違いは判りますか?
違いが判らない方のためにざっくり説明しますね。
- ドリフト
ボートをアンカーで止めず、エキジットはフロートで浮上、ボートに迎えに来てもらう。
流れが強かったり、流れが一定でないアンカリングできないポイントで行う。
- アンカリング
ボートをアンカーで止めて、エキジットは自力でボートへ戻ってくる。
流れが穏やかなポイントで行う。
慶良間のダイビングはショップによってさまざま
ボートダイビングの種類はわかった!
それでは、慶良間のダイビングはどのようなダイビングになるのでしょうか。
実は慶良間のダイビングスタイルはさまざま。
ショップによっても違いますし、本島の大きなショップではプランを分けて案内しているところも多いです。
まず出発地で沖縄本島発の遠征と慶良間滞在に分かれます。
実は出発地でだいたいのスタイルがかわります。
ただ、一部のショップではオリジナルのスタイルで潜るので、本当にショップのスタイルを把握するとよいです。
沖縄本島発の遠征
沖縄本島から慶良間までは高速船で1時間程度。
沖縄本島を朝出発して慶良間で3本潜り、夕方帰ってくるスタイルになります。
自社ボートを保有するショップとボートに乗り合いで行くショップとに分かれます。
自社ボート保有は何度行っても同じボートに乗ることができるので安心感があります。
メリット
- 前日夜に沖縄へ到着しても翌日から1日で3本潜れる
- 大型のクルーザー保有のショップが多く、設備が充実
- 慶良間までの移動が不要なので、お値打ち
- 那覇市内に泊まれるので、夜も楽しみたい方に向いている
- プラスαの料金でドリフト専用ダイビングを楽しめる
デメリット
- 船に酔いやすい方は船酔いが心配
- 前泊しないとその日は潜れないので1日潰れる
- 人数が多いので、船の上だけでなく海の中でもわちゃわちゃしがち
- 初めての方同士がグループになりやすく、グループ内でスキル差が生まれやすい
私が使ったことのあるサービスだと、
那覇にある代表的なショップとしては、マリンハウスシーサー、トロピコ、など。
宜野湾にあるアークダイブは、パウダールームが整っていると女性に人気です。
ホワイトツリーは慶良間での外洋ドリフトダイビングが基本。自社ボート保有で、粟国遠征も自社ボートなのでお勧めです。
ショップによって、自社ボート保有と複数ショップ乗り合いと両方あるので、気になる場合はショップへお問い合わせください。
慶良間諸島に滞在
渡嘉敷島、座間味島、阿嘉島に滞在してダイビングするスタイル。
港からポイントが近く1本ごとに陸へ戻れるので、体への負担が少ないです。
昔は1日2本しか潜らないショップが多かったようですが、今は3本でも4本でも対応しているところが増えています。
個人経営のショップが多いので、水面休息は港だったり民宿に戻ったりというスタイルもあります。
メリット
- ポイントに近いので、船酔いの心配が少ない
- 船に乗る人数が少ないので、リクエストが通りやすい
- ゆったりとしたダイビングができる
- ランチは漁協で海鮮丼が食べられる
- ハイシーズンはライトトラップができるショップも
デメリット
- 慶良間までの移動は日中のみなので、那覇空港に夜到着すると慶良間へ渡るのが翌日になる
- 慶良間へ渡るためのフェリー代が必要
- 小型ボートが多く、ボート設備は最低限
- (特に阿嘉島は)夜にご飯を食べられる居酒屋がほぼない
- ドリフトダイビングができるショップは限られている
私が使ったことのあるショップだと、阿嘉島のマリンリンクなど。
阿嘉島のゴビーズやシーサーは大きなクルーザーを保有しており、ドリフトダイビングができます。
慶良間のダイビングスタイルは3つ
先ほど、慶良間へどうやってダイビングする方法をまとめました。
それでは、ダイビングスタイルはどのようなものがあるのでしょうか。
ダイビングスタイルは大きく分けて3つ。
- 慶良間諸島に滞在してまったりダイビング
- 沖縄本島に滞在して遠征ダイビング
- 沖縄本島か慶良間諸島に滞在して、ドリフトダイビング
どんなダイビングをしたいのか?アフターダイブは?
そういったところから、どんなダイビングをしたいのか考えるとよいと思います。
本州から慶良間でダイビングをするには
慶良間に興味を持った!
慶良間でダイビングしたい!
慶良間にはどのように言ったらよいのでしょうか。
慶良間には、阿嘉島に慶良間空港があります。が、本州からの定期航路はありません。
まずは沖縄の玄関口、那覇空港へ
本州からダイビングするときは、まず那覇空港へ。
北は北海道、南は鹿児島、沖縄離島と、国内30都市から那覇空港へ行くことができます。
ダイビング旅行は、荷物が重くなりがち。
そのため、20kgの荷物を預けられるANAやJALなどFSC(フルサービスキャリア)のほうがおすすめです。
器材を持っていない、現地へ送りたいという方や、カメラはコンパクトにGoProだけという方は、預け荷物が有料になるLCC(ローコストキャリア)もありだと思います。
三大都市圏にお住まいの方は、スカイマークやソラシドエア、20kgまで預けられて料金もお値打ちに利用できます。
ソラシドエアはマイル制度があり、上手に利用すればいつでも往復10000円以下とさらにお値打ちに沖縄へ行くことができますよ。
那覇空港からはどこでダイビングするかで分かれる
那覇からは、どこのダイビングサービスを利用するのかで、行き方が変わってきます。
どんなダイビングをしたいのかで選ぶことになります。
沖縄本島発の遠征する場合は那覇泊
沖縄本島から遠征で慶良間へ行くときは、送迎対象となる那覇泊が便利です。
那覇でも泊港から遠いホテルは要注意。
送迎はダイビングショップのサービスなので、「遠いホテルは自力で港まで来てね」と言われるかも。
例えば、じゃらんの地図検索を使うと、エリアごとに検索できるので探しやすいですよ。
私はたいていじゃらんを使って予約しています。
市街地は夜ご飯を食べるのにも便利ですね。
慶良間諸島に滞在する場合は泊港から慶良間へ
慶良間に滞在する場合は、泊港よりフェリーに乗ります。
どちらも公式サイトで運航表し、インターネット予約をしておくと便利。
渡嘉敷島へ行くときはフェリーとかしきかマリンライナーとかしき(高速船)。
阿嘉島、座間味島へ行くときはフェリーざまみかクイーンざまみ(高速船)。
高速船のマリンライナーとかしき、クイーンざまみは北岸ターミナルから出航します。
タクシーで乗り場へ向かうときは、直接北岸へ行くと便利です。
阿嘉島座間味島へ渡る高速船、クイーンざまみは2021年に新しくなってます。
慶良間諸島でダイビングまとめ
慶良間でのダイビングを一覧にまとめました。
慶良間に滞在 | 那覇から遠征 | 慶良間外洋 | |
宿泊地 | 慶良間諸島 | 那覇~北谷 | 那覇~北谷 |
スタイル | アンカリング | アンカリング~緩いドリフト | 緩い~激しいドリフト |
休息時間 | 1本ごとに戻る | 船上 | 船上 |
主なポイント | 慶良間全般(主に内海) | 慶良間全般(主に内海以外) | 下曽根、ウチザン、男岩、、 |
見られるもの | 群れ | 群れ | サンゴ、大物 |
ポイントの状況 | サンゴ、砂地 | サンゴ | 大きな根、中層 |
おすすめミューフィン | ミュー、ハードミュー | ミュー、ハードミュー、ワープ | ワープ、バラクーダ |
必要スキル(OWに加えて) | なし | なし | フリー潜航 |
慶良間でダイビングするときのおすすめグッズ
普段の伊豆や白浜とは異なり、沖縄は日数も多い。
慶良間ダイビングをするのにおすすめグッズをまとめます。
酔い止め
ダイビングでの酔い止めと言えばアネロン!というほど、ダイバーに認知度の高いアネロンは、眠くなりにくい酔い止めです。
慶良間はボートダイビングが基本。
慶良間に滞在するダイビングならほとんど揺れませんが、那覇からの遠征だと往復が結構揺れます。
船酔いに自信がある方でも、初めての慶良間では酔い止めを飲んだほうがよいです。
アネロンはAmazonで9個入りが激安!ドラッグストアの半額なので、アネロンはAmazonですね。
日焼け止め
本州と沖縄の違いは紫外線。
沖縄では、曇りの日でもかなり日焼けします。
私が使っている日焼け止めはアネッサ。
ウオータープルーフだしミルクタイプなので液だれせず塗り心地も悪くないです。
性能は安定の「SPF50+/PA++++」。他の日焼け止めも性能同じだから、、、と言われる方もいますが、SPF50+はいわゆる日本で定めるSPF値の最大ということ。
SPF60でもSPF80でも日本ではSPF50+と表記する決まりなので、実はSPF50+でも性能の違いは結構あるんですよ。
水中ベル
沖縄のきれいな海、鮮やかなお魚を観ていると、ついついはぐれがち。
透明度が良いので、見えなくなくことは少なくても、ガイドさんとの距離が遠くなることが多いです。
何かあったとき、珍しい生き物を見つけたとき、人を呼ぶ手段があると便利ですね。
私が使っているのはSASの水中ベル。
ステンレス製でさびにくく、音も通りやすいです。