日本にある離島の一つ、沖永良部島。
え、聞いたことのない島?
もったいない、、、ギンガメアジのトルネードが比較的容易に観られる、ダイバーにとって楽園のような島ですよ。
この記事では、こんな方を対象にしています。(私の主観です)
- ギンガメアジのトルネードが見たい方
- ガンガン泳ぐダイビングは苦手な方
- 晩ご飯は美味しい島料理が食べたい方
- 中性浮力が何となくわかってきた初級者
- まったりダイビングしたい中上級者
沖永良部島の良いところを挙げたらきりがない!
特に春に見られるギンガメアジのトルネードは圧巻!
ガンガン泳ぎたい方、泳がないと逆に心配になる方には、ちょっと向いていないかも・・・
それくらいまったりダイビングなのに、ギンガメアジのトルネードが見られるなんて最高なんですけどね。
私の場合はエントリーして3分でギンガメアジ発見、30分間堪能したら(大して泳ぐことなく)安全停止してエキジットでした。
運が良かったのかもしれません。
でも後述する通り、ギンガメアジを探してから潜るので、たいていはすぐに見つけられるとのことです。
ギンガメアジで有名な粟国島はバラクーダなどロングフィンが多い。
ところが沖永良部島は通常のダイビングでギンガメアジが見られるので、ミューフィンでも十分です。
今回利用したGTダイバーズさんに、当ブログを見た方限定のお得な特典を頂きました。
記事の最後に載せていますので興味がある方はご覧ください。
沖永良部島の海水温、予想する過去の実績が一番参考になります。
最も近い沖縄本島(本部)の水温を参照してください。
ダイビングのマスク、どれを買う?
ウエットで潜りたいけど寒い。そんなときはどうする?
防寒グッズをご紹介します。
日本最大の沈船エモンズ。沖縄の海に眠ります。
目次
沖永良部島ってどんなところ?
沖永良部島の概要
沖永良部島は面積93.65m2、人口約12,000人の鹿児島県に属する奄美諸島群の島の一つです。
東京の伊豆大島とほぼ同じ面積で、人口は伊豆大島の2倍。大きさが同じ2つの島を比較してみました。
伊豆大島 | 沖永良部島 | |
島の大きさ | 91.06km2 | 93.65km2 |
人口 | 約6,200人 | 約12,000人 |
標高 | 758m | 240m |
地形 | 火山 | 隆起サンゴ礁 |
名産品 | ツバキ | ユリ |
年間平均気温 | 16.4℃ | 22.6℃ |
人口密度は伊豆大島の2倍、高い山がなく温暖なのが沖永良部島ですね。
2017年3月7日に国内34番目の国立公園に指定されました。
↓地図の色が付いたところが国立公園です。
沖永良部島は鹿児島県に属しますが、鹿児島から南へ550km、沖縄本島から北へ60km。鹿児島よりも沖縄本島に近いので、気候も沖縄本島北部と似た気候です。
沖永良部島はサンゴ礁が隆起した島で、サンゴ礁が隆起した島としては日本最大。隆起サンゴ礁(カルスト地形)の規模は、日本最大の鍾乳洞である秋吉台を超えるとも言われています。
沖永良部島の見どころ
沖永良部島の一番の見どころは、隆起サンゴ礁からなる鍾乳洞。
観光鍾乳洞(昇竜洞)には気軽に行けますし、最近海外でも人気のケイビングができるスポットとして有名です。
ダイビングの機会にケイビングを体験しました。動画にまとめたのでご覧ください。
他には、隆起サンゴ礁が見られる絶景(フーチャ)、絶壁と海が美しい田皆岬など。
フーチャ(潮吹き洞窟)
田皆岬
レンタカーを借りれば、アフターダイブは飛行機の出発までまったり観光できます。
レンタカーはTeru Renta Carを利用しました。お値打ちな設定ながら、親切な対応で空港やホテルの送迎もありますのでお勧めです。
沖永良部島への行き方
本州から沖永良部島への直行便はありません。経由する行き方として、3つのルート(那覇経由、鹿児島経由、奄美経由)と2つの方法(飛行機、フェリー)があります。
便利さで考えると、那覇経由で飛行機かフェリー、鹿児島経由の飛行機が基本になると思います。
飛行機のみで行くルート
鹿児島空港、那覇空港、奄美空港(徳之島空港経由)があります。運航はJALグループのJAC(日本エアコミューター)。
例えば2023年6月のフライトは以下。
フェリーを利用するルート
フェリーは鹿児島から那覇へ向かう航路です。マルエーフェリーとマリックスラインが同じスケジュールで毎日交互に運航。
那覇(7:00)→沖永良部(14:10)、鹿児島(18:00)→沖永良部(翌11:30)。
経由地ごとの詳しい解説はこちらで紹介します。
沖永良部島でダイビング
沖永良部島のダイビングスタイル
沖永良部島のダイビングスタイルは、アンカリングが基本。
どのポイントでもアンカリングしてのまったりダイビングです。
ただし、ギンガメアジのポイントではドリフトダイビングを行うときもあります。
流れが強いからというよりは、ギンガメアジがアンカーに近すぎたり遠すぎたりするときに、適切な場所へダイバーを落としてもらうという感じです。
沖永良部島で潜るメリット
実際に行ってみて思った、沖永良部島でダイビングすべきメリットを挙げます。
- 島なので、周囲すべてがポイントなので、「○風だから潜れない」ということがない。
- 飛行機でも船でもアクセス可能。海が荒れると船は早めに欠航する。
- ダイバーが少なく、ポイントは独占できる。
- 街には飲食店が多く、ご飯に困らない。
- ギンガメアジのトルネードが初心者でも見られる。
目を引くメリットは、やっぱりギンガメアジがあまり苦労することなくみられるということでしょう。
粟国島との違い
ギンガメアジのトルネードが見られる粟国島との違いは、沖永良部島のほうが簡単にあまり泳ぐことなく観られるということです。
最初に書いた通り、沖永良部島ダイビングの基本スタイルはアンカリング。波が高い日はポイントへ行けませんが、アンカリングできる潮のレベルでギンガメアジのポイントへ行けるというのはとてもありがたいですね。
島のダイビングショップが4社しかないので、ポイントを独占できるのもメリットです。
那覇からの遠征船がある粟国島と違って、他社との取り合いはとても少なく、潜ったときは毎回我々のグループのみでした。
粟国島は「○○禁止」言われるルールが多い。鳴り物禁止、ギンガメアジのポイント近くでは浮上禁止、アジ玉を煽って撮るのは禁止など。
沖永良部島ではそういったルールがありません。
煽って撮るのはOKだけど、ギンガメアジは空気泡が嫌い。
玉の下に行くときは極力泡を吐かないように注意してね。
もちろんアジ玉に飛び込んでいくのはだめですよ!
エントリー前のブリーフィングには必ず従ってくださいね。
沖永良部島のシーズン
沖永良部島にも四季があります。
四季というのは水温もありますが、どちらからの風が吹くのかということです。
目玉のギンガメアジのポイントは島の南側、冬のポイントです。行ける確率が高くかつギンガメアジが集まりやすいのは3~5月。
3月前半に比較的小さめの玉ができはじめ、4~5月上旬がピークに。
6月になると産卵行動に入るので玉ができにくくなるようです。
その他に、初夏は様々な幼魚やウミウシが楽しめます。
シコンハタタテハゼも夏のポイントです。透明度の良い冬は地形が楽しめます。
ダイビングログ
2023年4月29日~5月1日、3日間ダイビングをしました。
1日は南風なので北部のポイントへ、2日間は北風なので南のポイントへ行きました。
どのポイントも船で10~15分程度。
そんなに遠くはないのですが、船酔いが心配な方はアネロンを。
アネロンはAmazonで購入するとドラッグストアの半額くらいで購入できますよ。
北部ポイント
北部ポイントは北壁、ヤグニヤドロップ、ブルーリボン アーチへ。
北壁はシコンハタタテハゼ狙い。
見たかったハゼの一つなのでリクエストしたら、初日の1本目に連れていってもらえました。
チゴミドリガイ
自分で見つけたウミウシさん
ヒナギンポを見つけました。
かわいいですね。
ヒノタマツブコブシ
GTダイバーズさんはエビカニにも詳しい。
なかなか動かないオオセ(サメ)
南部ポイント
1日目の夜に低気圧が通過して2日目は北風になったので、ようやくギンガメアジを狙えることになりました。
1本目はアンカリングして泳いでアジ玉へ100m程度。2~4本目はドリフトで。5本目はアンカリング。5本とも各30分以上アジ玉を堪能できたので、6本目は別のポイントダブルアーチへ行きました。
エントリーしたら2~3分でアジ玉発見!
すでに興奮していますが、1本目から撮りたい放題♪5本目までどれがどれなのか分らないくらい撮っていますので、順不同です。
縦長のトルネードを撮ったり
アジ玉を撮ったり。粟国でいう中玉~大玉くらいのイメージ。
ギンガメアジのトルネード動画です。
トルネードの下に潜って撮ってみました。
ギンガメアジのトルネードとの距離、1mくらい
上から見下ろした動画です
太陽に向けて、敢えて逆光で思いっきりストロボを当てて。
横穴に着底して、目の前を泳ぐギンガメアジを10分間眺めたり。
一番のお気に入り写真はこちら。
ワイド感が半端ないって!
ガイドさんに撮っていただいた360℃カメラのギンガメアジはこちら。
6本目はダブルアーチへ
地形ポイント&群れ多めです。
今回のダイビング中、7~8匹のウミガメさんと会えました。
ギンガメトルネードとのコラボもあと少しで実現しそうだった。。悔しいのでまた来年行きます!
利用したダイビングショップ
お世話になったのはGTダイバーズさん。
仲の良い夫婦で営まれているダイビングショップです。
他のショップと異なるのは、お二人ともインストラクターかつ船長であること。
ギンガメアジを狙うとき、旦那さんのカズさんがシュノーケリングで探索してくれます。
他のショップは一人でガイド兼船長をこなしているので、お二人がガイド兼船長のGTダイバーズさんはギンガメアジを当てられる確率が確実に高いです。
ギンガメアジを狙いたい方は特にGTダイバーズさんがおすすめです。
でもギンガメアジは生き物なので、見れなくても怒らないでくださいね><
お店の紹介を簡単に。
お店の中は小さいながらもお洒落にまとまっています。
私が訪問したときは曇り空でしたが、天気の良い日はテラス席で。
シャワールームは3つ。1つはトイレ兼用です。
ゲストは多くても6人とのことなので、混雑することはないでしょう。
器材洗い場も完備。
ショップさんによっては洗い場はありませんというところもありますので、こういったサービスはありがたいです。
洗った器材はこちらへ。
雨が濡れない場所が確保されており、ダイビング後は乾燥させて発送していただけるサービスもありました。
これは遠方から訪問するゲストにとって、地味にありがたいサービスです。
宿や港への送迎はワゴンで。
後ろに写るのは船が出発する港です。え、きれいすぎて潜る前からワクワクするんですけど。。。
ギンガメアジで話題の沖永良部島ですが、お二人ともフォト派。
マクロにも強いので、ギンガメアジが見られない時期でも、マクロを楽しめるのはとてもありがたい。
今何が見れるの?という情報はブログやインスタをご覧ください。
ショップ名 | GTダイバーズ |
住所 | 〒891-9112 鹿児島県大島郡和泊町和泊471-3 |
電話番号 | 0997-92-4566 |
地図 | Google Map |
ブログ | https://blog.gtdivers.net/ |
インスタ | https://www.instagram.com/okinoerabu.gtdivers.kaz/ |
当ブログを見た!特典
GTダイバーズさんより、特別な特典を頂きました。
予約時に「当ブログを見た!」とお伝えいただければ、1本に付き500円引きしていただけるとのことです。
3本で1500円引き。こんなに割引していただいてよいのか、心配なレベル><
注意事項
- 他の割引とは併用不可。
- 特別な特典ですので、2024年12月31日までの期間限定!
- 特典は予約時に申告が必要です。GTダイバーズさん側での準備もありますので、当日に申告しても特典を受けられません。
予約フォームはこちらからどうぞ。
ふるさと納税の返礼品で潜ることができる
GTダイバーズさんはふるさと納税の返礼品で潜ることができますよ。
ふるさと納税を活用して潜りたい方は、こちらをご参照ください。
アフターダイブはこちらへ
アフターダイブで和泊のお店にいくつか行きました。
その中でおすすめするお店をご紹介します。
奄美太鼓
奄美太鼓の紹介
奄美太鼓、串焼きのメニューが豊富でとてもおいしい。
串焼き以外も美味しくて、平日でもけっこうお客さんが入っているので、予約するのがおすすめです。
奄美太鼓の基本情報
店名 | 奄美太鼓 |
営業時間 | 17:30~23:00 |
定休日 | なし |
電話番号 | 0997-92-2055 |
住所 | 〒891-9111 鹿児島県大島郡和泊町手々知名512-101 |
地図 | Google Map |
六覺燈・勝男
六覺燈・勝男の紹介
私はお腹を下してしまって行けなかったのですが、4日間一緒に食べ歩いた友人が一番おすすめするお店です。
土曜に予約しようと電話したのですが、8時半まで満員。しかたなく月曜を予約しました。たぶん、沖永良部で一番人気です。
お店の前を何度も通ったのに写真撮り忘れ>< 次に沖永良部へいくときは、必ず行くつもりです。
六覺燈・勝男の基本情報
店名 | 六覺燈・勝男(かつお) |
営業時間 | 17:30~23:00 |
定休日 | 日曜日 |
電話番号 | 0997-92-1123 |
住所 | 日本、〒891-9111 鹿児島県大島郡和泊町手々知名512-76 |
地図 | Google Map |
沖永良部島への行き方(詳細)
沖永良部島への行き方の詳細解説です。
鹿児島経由
本州各地から鹿児島空港へ。羽田空港、伊丹空港、福岡空港、中部空港から飛ぶことができます。
鹿児島空港から沖永良部島へは、飛行機と船があります。
フェリーだと少し時間がかかるのと、空港から港への移動も距離があるので、飛行機の乗り継ぎがおすすめ。
飛行機のみ
鹿児島空港からは1日3便。搭乗時間は1時間半です。
行きの出発時間は7:30頃、12:30頃、15:00頃。
フェリーを利用
鹿児島から沖永良部までは18時間かかりますが、フェリーで行くことができます。
マルエーフェリーとマリックスラインが毎日交互に出航しています。
行きに使うのは少し時間がもったいないですが、帰りは沖永良部で2本潜ってから午後のフェリーで鹿児島へ帰ることが可能。宿泊もできて地味に使えるかも、と思っています。
那覇経由
飛行機のみ
那覇から沖永良部島はJACが就航。
1日1便ですが、1時間で到着できるので、時間が合う方にはとても使いやすいです。
行きは那覇1430発、沖永良部1520着。帰りは沖永良部1250発、那覇1340着。
本州から那覇までのフライトと調整しましょう。
フェリーを利用
フェリーは那覇港から本部経由で沖永良部島へ行けます。
乗船時間は7時間。結構時間がかかるので行きは利用しにくい。
他方、帰りは減圧症を防ぐ意味でもフェリーで戻る選択肢はありかもしれません。
ついでに本島で潜ってから帰る、ということもできますね。でも1200発のフェリーだからちょっと早いかな。。。
奄美大島経由
飛行機のみ
奄美大島から徳之島経由で飛行機で行くことができます。
といっても時間は微妙。行きはちょっと使いにくいですね。
フェリーを利用
奄美大島名瀬港から沖永良部島へのフェリーが出ています。
行きは早朝出発。これなら前日にフライトで訪問したほうがよいかも。
帰りは2本潜ってからでも間に合います。
名瀬(奄美大島)まで戻れば、奄美大島から東京&大阪まで直行便があるので便利です。